1本目
実力を数値化したがる人は多いわけですけども、数値化出来たら出来たで結構メンタル的にシンドイものがあると思うぞー。ってな話を前に書きました。
自分の数値変動で一喜一憂。ライバルや後輩たちの変動を見て一喜一憂することになりますからね。
アバウトにはアバウトなりの良さもあると思うのです。
数値化の話にしてもメジャー化の話なんかにしても、その他なんでもそうなんですけど、メリットとデメリットをしっかりと比較検討した人同士の意見の食い違いであれば討論が出来ますが、感情論ばかりで話す人とは正しく「話にならない」っていう状態にしかならん。メリットかデメリットか、どちらか片方しか見ていないんですもの。
ビリヤード以外にも精通している分野があって、そっちの業界でメリットを実際に感じているからこそ「ビリヤードもそうした方が良いぞ」と考えているのであれば持論の説得力がありますが、聞きかじっただけの知識で「他の業界はこうらしい。ビリヤード業界もこうすべき」なんていうのは無いものねだりにしか思えませんからね(;^ω^)
他の業界でのメリットがビリヤード業界でのメリットになるとも限りませんしね。
数値化繋がりで全く話は変わるんですけども、NさんからHさんに対する愚痴を聞かされまして、私は「あー。そういうの、ありがちだよなぁ」と思っておりました。
具体的な話を書くと長くなるので割愛しますが、ザックリ書きますと、貸し借りの大きさの違いについての愚痴でした。
100円のジュースを100回奢ったのと、5千円の食事を1回奢ったのと、金銭的にはどちらが額が大きいですか?
こんなん小学生でも解ける計算問題。前者ですよね。1万円と5千円の比較ですから。こうやって数値で出ていればすぐに分かる話です。
けど、数値で出ていなかったら。記憶頼りとなると。
前者は1回1回が小さい。奢った方もあまり気にしていないし、回数なんて覚えちゃいない。後者は1回の額が大きいから、奢った方も奢られた方も記憶に残りやすい。
でまぁNさんの愚痴もその手の話でして、細かいおごりを何度もしているNさんに対し、たった1回、そこそこの額の奢りをしただけのHさんがやたらとでかい態度に出てきたらしい。
Nさんも、今までHさんにどれだけ奢ったのかは全く覚えていないらしい。1回1回の額が小さいし、そして回数が多すぎるから。細かくは分からないけれど、Hさんから奢ってもらた額の最低でも5倍はあることだけは分かる。なのにHさんがデカい態度をとることが気にくわないとな。
分かる分かる。そういうことある。
Hさんの人間性の問題もありますが、貸し借りの大きさが数値化されていれば、Hさんもそんな態度には出ないと思うんです。「今回Nさんに5千円奢ったけど、今までに5万円分奢ってもらってるじゃん!」などと数値で見えていれば、デカい態度に出たりはしないはず。
でも実際にはボンヤリとした記憶と感覚だけで考えているから、直近での自分の奢り額のことばかりが頭にあるんでしょうね。
金の貸し借りなんてのは、数値化しようと思えば出来ますよね。友人知人相手に一々帳簿をつけようだなんて思わないというか、つけようと思うような相手とはそもそも親しく付き合おうとは思いませんけども、やろうと思えばできる。
でも、数値化なんて出来ないことの方が多い。ちょっとした助言をしただとか、荷物を持ってあげただとか、充電器を貸してあげただとか、そういうことの積み重ねなんて数値化出来ないじゃないですか。
そもそも数値化の必要性を普段は感じないわけですけど、たまに「数値化して、こいつのデカイ態度を改めさせたい、、、」っていう人に出会うことがある。
今までの貸し借りポイントが90:100とか、そういう微妙な違いだったらどうでも良いんですよ。
愚痴を言いたくなるのは、数値化出来たとしたら100:10くらいの大きな差があるにもかかわらず、なぜだか10の方の人が「お前は俺に借りがあるはずだ!」みたいな態度に出ていた時。明らかな差があった時です。
明らかな差があるのに数値化出来ないから、相手のでかい態度を止められない。
そういう時には「数値化出来ていたらなぁ」と思いますね、、、、(;^_^A
2本目
続、数値化話。具体例が違うだけで、1本目と同じ趣旨です。
先日ふと思ったのは「努力メーターなんてものが出来たら、どうなるかな」ってことでした。努力を数値化出来たら。
人によって「努力した!」の程度が全然違うっていう話はしょっちゅうしているわけでございます。ある人は1000という量の努力をもって「頑張った!」と言い、ある人は100程度で「頑張った!」「自分はなんて偉いんだろう」と言っていたりする。
後者のような人が「自分は頑張っている」と思い込めているのも、努力量がハッキリとした数値には出ていないからです。
もし自分のも他人のも数値でハッキリ出ていたら、さすがに1000と100を比較して「自分は頑張っている」だなんて言えはしないはず。世の平均値なんかが出ちゃったら。自分が平均値を大きく下回っていると気づいちゃったら。
数値で出たら何も言い訳が出来ない。怠惰さが全部数値に出ちゃいます。
どうでしょう。結構キツそうでしょう?(笑)
アバウトだからこそ言い訳が許されていることってのがたくさんあるわけでね。
何事にもメリットがあればデメリットもあるので、メリットにばかり目を向けていちゃいけないし、デメリットばかり見ていてもいけない。
両方を見ないといけませんね。
3本目
数値化に関するビリヤードの具体例といえば、フロックなんかが良い例かなと思いました。
「自分が細かった」「相手が太かった」みたいなことを言う人は多いわけですよね。昔の自分もそうでした。
もし運不運が数値化されていたら。事実かどうかが一目で分かります。
自分だってフロックを出しまくっているくせに、一方的に相手のフロックだけを責め立てるような人を押し黙らせることが出来るし。
「運が無かった」という事実を口にしているだけの人に対して「根拠のない言い訳である」などと馬鹿にしてくる言い訳警察を黙らせることも出来る。
ま、数値化なんてできないんでただの妄想ですけどね。。。。
4本目
その昔、Aという選択肢が正解なのにBだと答えた人がいました。
この間冗談めかしてその人に「答えはBだよね~(笑)」と言ったら、「は?何言ってんの。Aだろ」と冷たい目で見られた挙句に「鈴木はBと答えるようなやつ」というレッテルを貼られてしまいました。
完全に自分が過去に間違えていた事実など忘れ去っているもよう。もはやそこまでのお馬鹿さんだとは思わず、下手なイジり方をしてしまったという反省です、、、
「忘れたい出来事は覚えていて、覚えておきたいことは忘れてしまう」なんて自虐する人は少なくないですが(上記した人もしょっちゅう言ってる)存外忘れたいことはしっかり忘れているもんです。
こういうのも数値化出来れば、スッキリしますね(笑)
人の記憶なんてのは曖昧なもんで、その人の性格次第でもありますが、都合の良い方に書き換えられていることが多いんじゃないでしょうか。
ビリヤードも、自分が初級者だった頃のことなんて大半は忘れてしまっているんですよね。そして恐らく、美化してしまっている記憶も多いはず、、、
下級者が上級者に対して「あなたが私くらいの腕前だった頃は、どういうことやってましたか?」と質問したり、「自分だって昔は同じだったんだろうから、温かい目で見てくれ!」と愚痴ったりすることはしばしばあると思うんですけど、上級者側は大抵「覚えてないよ、、、」って思ってるんじゃないでしょうかね(;^ω^)
5本目
4本目と同じような話ですけども、「人間の記憶なんて曖昧」「風評被害怖い」と思わされることがしばしばあります。
一番記憶に残っているのは、某グループのメンバーが逮捕されてから何年か経ってからのこと。逮捕されたのはTメンバーなのに、私の球友が「逮捕されたのはSメンバーですよ!」とか言ってましてね、、、
いやいや、無実の人に汚名を着せるんじゃないよ、って思ったもんですが、大して興味がないことに対する人の記憶なんてのはそんなもんなのかもしれません。
芸能人が薬物で逮捕された時も、時間が経つと大麻だったか覚せい剤だったかなんて忘れてますし、誰が実際に捕まって、誰があくまでも噂なんだったかすら分からなくなってきちゃいますからね。
そうは言っても、ビリヤードの日本人世界チャンプ3名を間違えるんじゃないよ!!
と思った出来事があったと言いたかっただけのネタでしたw