鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

一言

 

1本目

 

皆さま。初めて行く店にて1人練習をしようと思ったら、ラックシートが置いていなかったとしたら。かつ、店内を見渡したら、シートを常備しているテーブルもあることに気づいたら。どうします???

 


・その日はトライアングルラックでラックを組む

・店員さんに「シートお借り出来ますか?」と聞いてみる

・常備しているテーブルからパクってくる

 

 

私はその日その時の気分次第です。


どういう練習をしたいか次第でして、ラックを何度も組まない練習(14-1練習であったりボウラードであったり、セット球の練習)をする時であれば1を選択すると思います。


他方で、9や10のブレイク練習を多くしたい時は2を選択します。理由は単純で「トライアングルラックで何回もラックを組むのが面倒くさいから」ですw


少なくとも3は絶対に選択しないんですが、3を選択しているオッサンプレイヤーを何人も見かけた、、、ってのが今回のネタを書くキッカケになりました。


自分のテーブルにシートが無かったからって、シートを置いてあるテーブルからパクってくる。それをしたのがその店の常連であり、いざパクってきたテーブルにお客さんが入った時に「ごめんごめん。借りてたわ」って返すようならば可です。


しかし、パクったテーブルにお客さんが来ても知らぬ存ぜぬしているような人ばっかりだったから「いい歳して、どうなのよ?」「店員に一声かけることすら出来ないの?」って思ったわけですが。。。


その件についてしばらく考えていたら「そういや私も、ザブトンの交換は勝手にやってしまうことがあるなぁ」と思い出しました。


テーブルに備え付けてあるザブトンに穴があいていたり折れ曲がったりしていて、そのまんまだと手球を上手く置けなかったり、手球が打ち上がったりしてしまうことあるじゃないですか。そういう時は勝手に他のテーブルのザブトンと変えてしまうことが多いです。


(最近はマイザブトンを持ち歩いているので、それをやることもなくなりましたけども)


他のテーブルからシートをパクってくることは否定するのに、他のテーブルとザブトンを交換することは気にせずやってしまう私。前者を否定するのはブーメランなのか??


とかなんとか考えていたんですけど、どうなんでしょうか。。。

 

 

2本目

 

都内某店にて1人練習をしていた時のこと。


その日JPAが行われることを私は知らなかったのですが、隣の台に人が集まりだし、JPAが開催されました。


私はJPAを辞めてから結構経ちますし、辞めて以降はJPAが開催されている場面を見ることも滅多にないので久しぶりでした。


JPAは、基本的に一般営業中の球屋で行われるわけです。なので、温度差が生まれがち。


JPA中の人達はJPAに一生懸命だし、それ以外のお客さんだって自分のビリヤードに一生懸命で。


お互いにお互いを「邪魔だなぁ」なんて思っているなんてこと、ありがちだと思います。


今回、隣のテーブルでJPAを行われた私。気にならなかったといえば嘘になります。


2台のテーブルに最大16名が集まるわけですので高密度。和気あいあいとしていて騒がしい。


JPA経験がないプレイヤーにとっては「(物理的に)邪魔!」「うるさい!」ってことになるはず。


しかし、私もJPA経験者ですので「JPAとはそういうもの」「私のチームもそうだった」という気持ちがあり、気にはなるけれど嫌だとは思っておりませんでした。1人練習なので、気持ちに余裕もありますしね。


練習を終え、会計を済ませようと思ったら、店員さんから「すみません。途中から隣が騒がしくなっちゃって」と謝られ「あーー。こういう一言、大事だよなぁ」って思いましたね。


店員さんからの謝罪を受け、私はまた恒例の「いえいえ。全然」という癖になっている言葉を発してしまいましたw 謝られるなんて思っていなかったし、謝ってほしいとも全く思っていなかったので、心からの「いえいえ」でした。


けど、JPA未経験者の中には「JPAなんて邪魔!!」って思う人もいるはず。実際「ファッ〇ンJPA!」と叫んでいたオッサンがいたくらいですし。


そういう不満を抱えた人にとっては、一言あるかないかってのはかなり大きいですよね。


だいぶ昔にも隣のテーブルでJPAが行われたことがあったのですが、その時には私が帰ろうとしたら見ず知らずの人(恐らくチームキャプテンさん)から「お邪魔しちゃってすみませんでした」って謝られたんですよ。「うわ!大人だ!!」って思いましたねww


一言あるかどうかって、ものすごく大きい。


自分たちのことを客観視できるか、一言言えるかどうかってのも、人間性の差として物凄く大きいですね。

 


3本目


「このフォーマットでは、本当に上手い人が勝てない」


このセリフは、私が球を始めたばかりの頃から繰り返し聞いているセリフです。


私がそのセリフを初めて聞いた時には「9ボール」という競技がやり玉に挙げられていたと記憶しています。


当時はまだブスタマンテもレイズも現役バリバリ(レイズは若干ピークは過ぎてたのかな?)で、トライアングルラックでの相手ラックの時代。「9ボールではブスタマンテの方が有利」なんて言われておりました。ブレイクのパワーを始めとした攻撃力の面ではブスタマンテに分があるため、9ボールではブスタマンテの方が有利であると。


9ボールはブレイクが重要であり、ブレイクで決まってしまうようなゲームでは、本当に上手い人が勝てない。


そんなことが言われていたのですが、、、、


当時から「フォーマット問わず勝てる人が、『本当に上手い人』なんじゃないの?」って思ってましたね(;^ω^)


特定のフォーマットでしか勝てない人は「そのフォーマットが得意な人」でしかないじゃん、って。。。


でもまぁ、言わんとしていることは分かります。彼らの言う「上手い」ってのは、まさに「ビリヤードの奥深さ」が反映されるような知識や技術の話なんでしょう。


この間ちょろっと「『上手い』って何よ?」という疑問を呈しましたが、「上手い」「上手さ」をどう定義するのかってのも、人によりけりかなり分かれるんだと思います。


私が度々意見の相違を感じる点の1つとして「勝てない上手さ」ってのがあります。


「あの人は上手いけど勝てないよね」とか「勝ちたいんじゃなくて上手くなりたいんです」とか言っている人にしばしば会います。それがメンタルの話であり「あの人は上手いけれどもメンタルが弱いから勝てない」という話ならば理解しますけども、そうではないらしい。

 

彼らがいうのは「あの人は上手いけど、勝ちに結びつかない上手さだよね」みたいなニュアンス。

 

 

勝てない技術は「上手い」とは言わない

 

 

私はこういう認識であります。


上手くないけど勝てている人はいます。


けど、上手いけど勝てない人はいない。勝てていないなら上手くないのです。


「勝ちに不思議の勝ちあり。負けに不思議の負けなし」というノムさんの有名なセリフがありますが、同じ話でしょう。上手くないけど勝つ人はいる。けど勝てていない人は上手くないから勝てていないのであります。


もちろん、「ゲーム」と「競技」の差について以前に書いた時に触れたような「バンキングから相手が一方的に連マスをして終わってしまう」なんてのはフォーマットが悪いと言えるでしょう。


けど、何回かターンが行ったり来たりしている中でだったら、、、、ねぇ?


特に私程度のレベルだったら「上手い人が勝てない」も何もあったもんじゃないですよw