鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

技術論ではなく

 

1本目

 

10年以上前から私のブログを読んでくださっているという方に声をかけていただく機会がありまして、その際に「ブログを読み始めた頃は初心者だったので何を言ってんのか全然分からなかったけど、最近は理解出来るようになった」と仰っておりました。


どうにもこうにも、内容が中級以上向けな当ブログであります。


私は「今日の内容は初級者向けです」という体で書いている日も、最終的に「細かい話は、お近くの上級者まで!」なんて丸投げしていることがしばしばあります。


上手く伝えられるような文章を書くのが面倒くさいという気持ちが半分、もう半分は「ちゃんと書いたところで、文字情報じゃどうせ伝わらない」という気持ちです。


なので、「お近くの上級者まで」と書いている時にせよ書いていない時にせよ、内容を理解出来なかったけど気になった場合には、お近くの中上級者に「鈴木のブログにこんなこと書かれてて全く理解できなかったんですけど、これどういう意味ですか?」と尋ねてみるってのはオススメなのであります。たぶんA級以上の人には伝わっていると思うので。


(A級以上の人であっても、眉をひそめながら一生懸命に解読した末にやっと分かるっていう感じだとは思いますが、、、)


初級者ってのはそもそもの発想が無いことが多く、上級者に何かアドバイスを求めようにも何を聞いたら良いのかすら分からないって人は多いですよね。


なので、このブログをキッカケに疑問を持ち、身近にいる上手い人に聞いてみる。そういう流れでの利用をお勧めしております(笑)

 


と思っていたのですが。

 


近年Twitterが流行りで、私もちょこちょこ覗いているわけですが、そこでBC級の方々の動向を覗いておりますと、どうやら「質問を出来るA級以上の人」ってのが身近にいないっぽい人が多いことに気づかされます。


私は人間関係が密な個人店をホームとして初級者時代を過ごしましたゆえ、身近にA級やSA、プロがゴロゴロいた。


SAやプロまでいる店は限られるでしょうけど、身近にA級がいる環境なんてのは至って普通だと私は思っていたのです。分からないことがあれば身近なA級に質問すればいいでしょ?と。ところがどうも、そうではないBC級プレイヤーが多いらしい。


身近に上手い人がいない。ってか、球屋がほとんどない!!っていう地域にお住いの方には何も言えることがないんですけども、そういうやむを得ない事情のある方々は除外するとして。


私が一言言いたいのは


・通える範囲に球屋がたくさんあるのにホームを作らない

・一人練習の割合いが高すぎる

・同級以下の人とばかり接している


こういう人達です。ようはA級以上と接する機会を自ら失している人達。自ら遠ざけている人達。


恐らくはその方が楽しいからそうやってるんでしょうけど、その楽しみは上達に結びつかない楽しみ。


上手くなりたいなら自分より上手い人たちと積極的に絡んで、気軽に質問できる格上プレイヤーの1人や2人、3人や4人作っておいた方が良いと思いますよ。


簡単に言ってますけど、すごく大事なことだと思います。

 

 

2本目


「なぜ上手くなれないのか」という話になった時、基本的には技術論について語られることが多いですよね。


でも実際には、技術論よりももっと別のところが、、、、っていう話です。

 

 

昔っから度々話に出る事であり、私も言われたことがあるのが「球屋の近くに引っ越せ」という暴論ですw


近所に球屋が無いから、気軽には行けない。もし近所に球屋があれば、もっと頻繁に練習に行けるのに、、、、とボヤいている人に対して投げかけられるセリフですね。


地域によっては片道1時間も2時間もかけないと球屋が無かったりするような所もあると思います。さらに「転勤してから、そもそも球屋が無いから半引退状態です」と言っている人もいる。


私の場合は近所に無いって言っても、最寄りの球屋までは片道30分くらいです。とはいえ、たかだ30分、されど30分。ちょっとした時間に行くにはしんどい時間です。


そういう話をしていると「だったら、球屋の近所に引っ越せばいい」と言われるわけでw


実際、球屋の近所に引っ越す人っていますからね。時にはビリヤード場が入っているビルの上層階に移り住んで、エレベーターで降りれば球屋なんて人もw


でも、そんなことが出来る人はやっぱり限られますよね。


さすがに酷いと思うのは、田舎に住んでいてそっちで仕事も家庭も持っている人が「近所に球屋が無い」と嘆いた時に「都会に引っ越せばいいのにw」とか言っている人を見た時ですね。人生を棒に振れってことなんでしょうか。。。


「球屋の近くに引っ越せ」って口にする人も、言い訳警察の一員なんでしょうかね。


極論をいえば、仕事も家庭も捨てて、ビリヤード場で住み込みで働く。そりゃぁビリヤードは上手くなるでしょう。


けど、そこまでするか?となったら、、、ねぇ?

 

 

フィジカルはどうでしょうか。


ビリヤードはフィジカルの影響が少ないとは言われますが、しかしなんだかんだ影響はします。ある程度以下だと不利、ある程度以上だと有利になると言えると思います。


ではフィジカルで劣り、それが上達に直接的に関係しているとなったら、フィジカルを鍛える??


「NO」って答える人は、結構多そうです。

 

 

メンタル的なことはどうでしょう。勝負をする上でのメンタルの話ではなく、ざっくり言えば「面倒くさがり」と言ったような精神的な問題の話です。


「面倒くさい」は、全てのことにおいての妨げになりますよね。面倒くさいと思わなければ色んなことが進展するのに、めんどくさがってしまって取り掛からない。


面倒くさがりなせいで上達出来ないとなったら、面倒くさがりを改善するための策を練る??


「思い込みが激しい」とか「プライドが高すぎ」とか、そういう性格面の問題はどうでしょうか。上達にかなり関わってくると思いますが、改善しようとしている人、います??

 

 

コミュニケーション能力はどうでしょう。


人とうまく話せない。上級者に質問をしたくても上手く聞けない。相撞きの申し込みをしたくでも上手く言い出せない。NOと言えない。YESも上手く言えない。知らない店に一人で行くのは怖いetc...


メッチャクチャ上達に関わってくると思いますけど、対策をちゃんと練っている人はどれくらいいるでしょう???

 

 

「球屋の近くに引っ越す」だの「仕事を辞める」だのは、上達に関わるけれど選択してはいけないことでありますが、その他のことは上達に関わるし、対策を練るべきことでもあると思います。


性格の問題、コミュ力の問題、頭の問題などは、正直、技術論を習得することよりもよっぽど大事なことであり、そこが改善されれば技術論など勝手に入ってくると思います。長年伸び悩んでしまっている人に足りないのは技術論なんかじゃないですからね。


でも、そういった問題点を改善することに本気を出している人は滅多にいないし、そういう点に触れた教則本や動画なんかもほっとんどないですよね。専門家がいないから触れようがなく、当然私もほぼ何も言えない。


上達について考えている時に「講師として必要なのは、ビリヤードの専門家じゃない」って思うことがしょっちゅうあります。教育家かもしれないし、メンタリストかもしれないし、もしかしたら宗教家かもしれない。


そういう点について、本気で考えたことがある方いらっしゃいますか??


真面目な話として、そういう所ってもっと掘り下げた方が良いと思うんだよなぁ。


せっかくYouTuberも流行ってるし、そういうジャンルのチャンネルがあってもいいと思うというか、私が見たいんですけど、そっち系の専門家はいないだろうしなぁ。。。


かつ、私の経験的に「あなたが必要としているのは技術論ではありません」と言いたくなるような下級者って、いざそれを指摘しても「私が必要としているのは、そういう事じゃないですー」「そんな言葉は求めてませんー」と反発されて終わるんですよね。「やりたくないことはやらずに上手くなりたい」って人ばっかりですからね。その考えが上手くならない最大の原因なんだけど。。。


だから、いざYouTube動画になっても再生回数は伸びないだろうなぁ。見るのはA級以上ばっかりで、絶対数がしれちゃってますからね(;^ω^)

 

いや、案外BC級の人も見るのかな?どうなんだろ。誰かやってくれないかな、、、