1本目
一昨年のことだったと思いますが、公式戦に出る前にこんな話をブログで書いたと思います。「シャフトをどの程度の滑り具合に整えるか迷っている」と。
私にとってのベストは「好みの滑り具合に仕上げたシャフトを、グローブをせずに素手で」です。
しかし、当日のコンディションが分からない。初めて行く会場だとどの程度の湿度の店なのか分からないし、当日の天気も正確には分からないので、シャフトがどれくらい滑るのか、自分の手汗がどれくらい出るのか、予想がつきません。
当日にコンディションを見てシャフトのメンテナンスをするというのは中々に難しい。公式戦の会場となると試合前の練習は出来ないし、雰囲気的にも会場でのシャフトメンテナンスはしづらい(某SA様は平気でやるらしいですが、そのメンタルの強さは無い 汗)
シャフトメンテナンスは前日までにやっておく必要がある。
「好みの滑り具合に仕上げたシャフトを、グローブをせずに素手で」というベストにしたいのであれば事前に整えておかなくてはいけない。しかし、その場合は当日に「素手だと滑らず、グローブをすると滑り過ぎる」というハンパな状態に陥る可能性がある。
じゃぁグローブをすることを前提にしてメンテナンスせずそのままで行けばいいかとなると、その場合はベストは望めないし、最悪「グローブをしても滑らない」になる可能性がある。
当日のことが正確には分からないだけに、賭けに出なきゃいけない。
なんかあれですよ。カーレースのタイヤ選びみたいな感じww 半ばギャンブルっていう。
先日の相撞きの際、それを思い出しました。何も考えずに前日にシャフトメンテナンスをしてしまい、当日「素手だと滑らず、グローブをすると滑り過ぎる」という状態に陥ってしまったのです。
そこで功を奏したのが、たまたま偶然のラッキーなんですけど、キューケースに滑り具合の違う2種類のグローブが入っていたこと。
1つ目のは滑り過ぎた。しかし2つ目だとちょうどよかったのです。
常日頃から、「グローブは色んな滑り具合の物を作ってほしい」と言っております私ですが、複数のブランドの物を所持して使い分けるってのが、今のところは現実的なのかなぁ。
同じ製品の、新品と使い古しとかでも良さそう(笑)
2本目
昔からビリヤードプロによるレッスンは行われておりましたが、年々レッスンを行うプロが増え、選択肢が増え、受講する人も増えてきたように思えます。
そうしますと自然に、レッスンの内容を又聞きする機会が増えます(笑)
又聞きってのが一番危ないやつなんですけどね。伝言ゲームになってるから、プロの言いたかったことがどれだけ正しく私に伝わってきているか分かったもんじゃない。
というわけで、あくまでも私の耳に入ってきた範囲の、私の耳に入ってきた通りの内容でしかないですが、「なんと。そんな理論が!!」というような全くの初耳理論は数%くらいでしょうか。
残りは
1.そんなん当たり前じゃんと思うようなこと
2.自分はそうしているけれど自信はなく、プロも同じ考えだと知って安心
3.自分はそうしていて自信もあるけれど、言語化は出来ていなかったこと
4.過去に考えたことはあったけど、結論は出ず保留にしていたこと
これのどれかです。
全くの新発想に出会うことはほとんどなく、大抵のことが一度は考えたことがある内容なわけですが、しかし「自分がやっていることは間違っていないんだなと自信を持てる」ってのは大きいし、やってる事を言葉に出来るか出来ないかってのは全然違うし、保留にしていたことに結論が出るってのはそりゃぁ大きなことであります。
もし「1.そんなん当たり前じゃんと思うようなこと」ばっかりなのだとしたらレッスンを受ける価値が無いということになるでしょうが、2~4に該当するようなことに対してまで「当たり前のことしか言われなかった」「そんなん自分も知ってる」「レッスンの価値がない」と考えてしまうのは駄目でしょう。
なので結局は「レッスンを受けるのは大事だぞ!」という結論でw
さて。これは「保留にしていたこと」に該当する案件ですが、「スタンスの荷重バランスについて」です。
恐らく十数年前に、ブレイクについてのネタとしてブログで書いたことがあったはずなのです。
ハードなブレイクをしたい時。右足と左足にどういうバランスで体重を乗せるでしょうか。
プラクティスストローク時には前:後のバランスが5:5ないし4:6くらいだと答える人が多く、それをフィニッシュに向けて前の足に荷重していくというのが良く耳にする意見でした。
初級者の頃の私はとにもかくにもブスタマンテ大先生のド派手なブレイクを真似したく、当時は「体重移動」を勘違いしていたせいもあって、プラクティスストローク時には3:7くらいで後ろに荷重し、それをインパクトに向けて一気に前に移していく!!っていうイメージでした。
が、色んなイメージを試していくうちに、初級者でもタイミングが合わせやすいのは、プラクティスストローク時には5:5くらいで、テイクバックで4:6くらいになるように後ろに重心を移し、それをキュー出しと共に前に移していくという重心移動のさせ方であると思い至ったり(これは初級者には実際オススメです)
はたまた、移動なんてことはせず、最初から前の脚に6割ないし7割くらい荷重しておいて、そのまんま最後まで6~7割のまんまっていうのが無駄な動きがなくシンプルに強く撞けるんじゃないかとブログに書いたことがあったはず。
それらは全てブレイクについての話だったんですが、プレイではどうでしょうか。
絶好調時の私は、後ろ重心です。ビリヤードの調子も体調も良い時の私は、3:7くらいの感じで後ろの脚に荷重しています。思いっきり後ろに体を引くことで、前に出ようと思っても出られないようにしているわけであります。
その逆の考え方が、スヌーカー講習会にて習った、スヌーカーの構え方でした。
スヌーカーはベタッと前に倒れ込むように構え、動こうにもそれ以上前に動きようがないように構えるそうな。スヌーカーの場合はスタンスの荷重バランスがどうこうじゃなくて、テーブルにもたれかかるようにしてブリッジに思いっきり荷重するという形ですが。
極端に後ろにするか極端に前にするかの差はあれど、どちらも「動こうと思っても動けない状態にする」という考え方ですね。
一番まずいのが、前にも後ろにも動けちゃうっていう形で構えてしまうことですよね。
では、ヘッドアップしづらく、かつしっかりキューを出せてハードショットがしやすいような荷重バランスは!?
っていうようなことをレッスンでは教えてもらえるそうです(笑)