全く別の時期、別のキッカケを元にして書いたのだけれど、話の趣旨がほぼ一緒っていう3本立て。若干話の内容に差はあるけれど、繰り返しになっている部分も多いです。悪しからず。
1本目
人それぞれ、球を撞く頻度は違うし、1回あたりの球撞き時間も違うし、球撞き環境も違うし、あんまり言いたくはないけどセンスも違うし、一定期間にどれだけ腕前が伸びるかなんてのは人それぞれです。
私の周りにも、短期間で急成長した人もいるし、長いこと球を撞いているけどまだC級だとか万年B級だなんて自称している人も少なくないわけです。
色んな人がいますので、いちいち何を思うでもないのですが、底辺からトップまで、どういう人が存在するのかは一通り把握して、自分の位置ってのを確認しておくべきかなーとは思います。
と思いましたのも、最近立て続けに同じような例を見かけたからです。
どういう例かといえば、1つ目は「〇〇君、もうスキルレベル4になったらしいよ。早すぎじゃない!?(歴2年)」、2つ目は「歴1年の私がBに上がるのは早すぎなんでしょうか」、3つ目は「毎日毎日、自由に球が撞き続けられたら何年くらいでプロになれるかな。10年くらい?」
私の知りうる限り、1か月でBになった人がいます。半年でAになった人がいます。3~4年でSAやプロになった人がいます。
もちろん、そういう人達は類まれなセンスと、圧倒的な球撞き時間があってこその成長の速さですので「それが普通!」だなんて言う気は全くありません。異様な速さです。
しかし、実際問題としてそういう人達は存在する。少数派ではあるけれど、1例2例ではない。そして、それに準ずるレベルの人はたくさんいる。
そんなわけで、上で例に出したような話は、あまりにも世の中を知らなすぎだなぁと感じてしまうのです。
恐らく多くの皆様も同じだと思うんですが「上には上がいすぎて果てしない」と思うことが多い反面「下には下がいるなぁ」と思うこともありませんか?
自分より下の人を見て安心するってのは、たまにやる分には精神衛生を保つために大切と言えるかもしれませんが、常に上を見ることなく自分と同等以下の人しか見ないってのは何かと立ち位置を間違えがちになると思うので、気を付けた方が良いかなと思います。
2本目
直接耳にするにせよSNSなどで見かけるにせよ、見聞きして気になるのが歴の短い人による「未だにこんなことすら出来ない」「今さらこんなことを発見した」と言った類の発言です。
歴の長い人がそんな発言をしていたら「そうだよねー」「自分もそういう事多いわー」って賛同するんですけど、歴が数年とか、時にはまだ1年にも満たないような人がそういう発言をしているのを見ると「いや、それ私も未だ出来んわ」って思ったりして。
「短い歴だったらそんなもんですよ」って心の中で思っているのであります。
まぁ、それは上達意欲の現れでもありますし、歴が短いからこその経験値の少なさに因るものでもありますから、ツッコミ案件では無いです。つい苦笑しちゃうだけで。
ツッコミの対象になるのは逆パターンですね。歴が長いのに危機感の足りない人。歴が長いだけじゃなく密度も濃いのにあまり成長しておらず、それでいて成長が遅いことへの自覚が足りない人。
いいんです。いいんですよ。「楽しければいい」というスタンスの人で、これといった上達意欲が無い人ならば。
・歴の割には伸びていない
・口ではやる気満々な発言をしている
・伸びていない事への危機感が足りない
という条件が揃うとツッコミたくなります。
一定の期間にどれだけ成長出来るかって、その人のやる気にもよりますし、生活環境にも因ります。社会人ともなると、練習したくとも出来ない人が多いですし。
仮にやる気があり、生活環境も整っているとしましょう。撞きたいだけ撞ける状態だとします。
学生の頃の私はそれに近い環境でした(もちろん、球だけを撞いてりゃいい生活じゃありませんでしたが、社会人プレイヤーに比べたら)
その中で歴9カ月でB級、歴2年半でA級になりました。
これ、一般プレイヤー目線で言えば「メッチャ早い!」ってことになると思うんですけど、学生プレイヤー目線では「早い!」くらいになって、プロの目線からしたら「まぁそんなもんじゃない」って思われるんじゃないですかね。「遅い」って思う人だって少なくないはずです。
だって、何度も言ってますけどB級時代にプロから「そんだけ撞いてて2年でA級になれなきゃセンスがない」って言われたんですから。
撞きこんでいる人にとっては、2年でA級になるなんてのは普通。むしろ遅いくらい。
そういう感覚は、一応は持っておいた方が良いのかなと思うことがあります。
3本目
口にする目標は高いのに、それに見合った努力をしない人が嫌だとはしばしば申しております通りです。
「C級としてそこそこ戦えるくらいになれれば良いです!」って人が、楽しく球を撞いているのを見たら、それはその人なりのビリヤードの楽しみ方なんだなと思って接しますけどもね。
「A級になりたいんです!」「とにかく上手くなりたいんです!」とか言っているくせに、全然努力をしないようは人はやはり嫌だ。努力をするか、またはそのビッグマウスをやめるか、どっちかは実行してほしいと思う。
また、努力は認めるけれど「さすがに目標が高すぎじゃない?」と思わされる人もいます。
「プロ志望です!」と口にしている人がいたらどうでしょうか。その人を見る目は、かなりハードルが上がりますよね。
また、「プロになる」というのと「トーナメントプロとして戦って行けるレベルになる」は全然違うじゃないですか。
プロテストに合格するっていうだけなら、長く撞いていればいつかはなれると思います。が、プロとして戦って行けるレベルになるにしては成長が遅すぎるっていう人がいるんです。
「プロ志望」という目標がなければ、普通にスクスク伸びて行ってるので「今日も頑張ってるねー!」と思えますが、プロ志望となると「普通に伸びてる」じゃ駄目なわけじゃないですか。他の人と同じような成長度合いをしてるようじゃ、勝てるトーナメントプロにはなれませんでしょ。
ハッキリ言えば、私が今頭に浮かべている人はプロを志望するほどにはセンスがない。
「酷い」なんて言われてしまいそうな気もしますが、分不相応な夢を追いかけることほど不幸なことはないですから。。。
「その人の勝手」「余計なお世話」と言われてしまうかもしれませんが、その人にとっても夢は夢のままで終わらせた方が良いと思うんですよねぇ。
1年未満でAになったとか、歴数年でプロになったなんて話も度々耳にします。プロとして戦っていけるプレイヤーってのは、そういうレベルだと思うんです。
目標が高ければ高いほど、センスも努力量も群を抜いていなきゃいけないと思う。
プロ志望の人なんかは特にですけど、もっと下のレベルでも「その程度で滞っているようでは、その目標は達成できないんじゃない?」と思わされる人にしばしば出会います。
目標の割に練習量が少なすぎるって人もいるし、球撞き時間は充分にあるのだけれど接し方が悪くて伸び悩んでいるような人も見かけます。
そのことに危機感を覚えているならまだしも、覚えていないような人もいて。。。
・同じようなレベルの人、または自分よりも下の人ばかりがいるヌルい環境で撞いている
・サクサク伸びていく人のことは「特別にセンスがある人」として除外して目に入れない。「自分が普通なのだ」という根拠のない自信がある
こういう傾向がありますね。
もっと危機感を持って、あまりに長期間伸びていないようなら接し方を変えるという決断も必要だと思うのです。
上を見れば限りが無いし、下を見ても限りがない。
分不相応なほどに上を見てしまうのは良くないですけど、同等以下ばかり見てしまうのも良くない。
ちょっとだけ上。斜め上位を見ているのがちょうどいいよねっていう、いつもの結論で終わりです(完)