鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

自分に厳しく

なんかこう、周期的な物がありまして、似たようなネタが同時に書きあがってきてしまうことがあります。今がまさにそれ。

 

加えて、ビリヤードネタらしいビリヤードネタがここ最近無いこともあって、ここ最近、愚痴やら毒舌やら道徳みたいな話やら、そんなネタが多いですが、まだしばらく続きます。たぶん1週間くらい。

 

興味がないとか不快だって人は、しばらく他の事で暇をつぶしててください笑

 

 

ってなわけで、一部の人には需要があり、一部の人は全く興味を示さない(改めて書いてみたら、至極当たり前の話だ)道徳のようなネタ3本立て。

 

 

1本目

 

私はマナー違反に関して、そのマナー違反自体よりも「何故その人はそういう行いをしたのか」と考えてしまうことにより集中を乱すという、変なダメージの食らい方をするのだと以前に書いたと思います。


視界の前を通り過ぎてほしいか立ち止まってほしいかっていうネタを書いた時にも、一般のお客さんが立ち止まった時には「この人は周りが見えている人だ」と高評価をし、プレイヤーが立ち止まった時には「考え足らずな人だな」などと低評価をするのだって書きました。


立ち止まるか通り過ぎるかという行為自体はさして気にしておらず、思考癖のスイッチが入ってしまうから悪影響を受けるのだと。

 


私の人生の目標の1つが「人に優しく自分に厳しくする」です。人生の中で少しずつレベルは上がってきていると思うのですが、一生涯かけても完璧にはなれないのでしょう。度合いを高めていくしかない。


「人に優しく自分に厳しくする」というのは、私だけではなく万人が意識すべきものだと思っています。「そんなのは人それぞれ」「押し付けるようなものじゃない」とかいうジャンルの話じゃないですよね?


立ち止まるか通り過ぎるかに関しても(ちなみに、分かりやすいであろう例としてこのマナーを挙げているだけで、私がことさらに気にしているってわけじゃないですからね。悪しからずw)以前に取ったアンケートにて「通り過ぎてほしい」が圧倒的多数になりましたので、自分が歩いている側だったら周りのテーブルに意識を配りつつ「通り過ぎる」というのが正解となるのでしょう。


反対に、自分がプレイヤーだった場合は、たとえ立ち止まられてしまっても許容する。「マナーの悪い奴め!」なんて思ったりしない。


それが「人に優しく自分に厳しく」でありましょう。


人に優しく自分に厳しくってのは誰もが意識すべきことであり、そして誰もがパーフェクトには出来ていないこと。


「自分はまだまだ未熟」「一生をかけて人間性を高めていこう」と思っているような人同士であれば「お互い様」とお互いの未熟さを許容しあうことも出来ると思うのですが。。。


しばしば、そもそもの話として人に優しく自分に厳しくを全く意識していないであろう人に出会います。


自覚している人もいます。「自分が良ければそれでいい」「周りの人間の事なんて知ったこっちゃない」「もし周りが自分と同じ人間性の奴ばっかりだったら、俺ブチ切れると思うよww」とか言っている悪人もいる。


しかしですね。私のブログのキーワードの1つが「天然の悪の方がタチが悪い」です。


そう。自覚のない悪人の方がタチが悪いと思わされる事が多いわけですよ(どっかのネタでも同じことを書いていると思いますが、無自覚者の方がタチが悪いというより、単純に無自覚者の絶対数が多いから日頃迷惑をかけられることが多いってだけかもしれない)


誰かが人に厳しい言動や自分に甘い言動をしてしまった時には、散々に揚げ足取りをして馬鹿にする。しかし、当人が優れているのかと言ったら全然そうじゃない上に自覚がないっていう。


たとえばマナー違反をした人に「マナーが悪い!!」と罵詈雑言並べたてるけど、その人だって思いっきりマナーが悪いパターンですとか(人に厳しく自分に甘い)


「そんなの気にした方が悪いんだよ」「俺はそんなの気にしないよ」「だから俺のマナー違反も気にしちゃダメだよ」と言わんばかりにマナー違反をしてくる人とか(人に優しく自分にも甘い)


自分にも人にも厳しい人は比較的マシかもしれませんが、「マシ」っていうくらいですしねぇ。


私自身がなんせ超未熟なので、「反省しますから、今は許して!!」っていう思いがあるし、私と同じような人を許容しようという気持ちもあります。


ただやはり、自覚が無い人、反省をする気が無い人、自己正当化に躍起になっている人ってのはダメだなぁ。


そういう人達も許容してあげなきゃ駄目?


さすがに仏にはなれんよ。仏のように見える人たちは、単に周りに無関心なだけだ。

 

 

っていうこのネタを載せようと思った直前に、具体的な出来事がまた1つ起こった。


その人は初級者。しかし日頃から散々に自分より上手い人たちに対して物言いをする。技術論も語っちゃう。上級者にダメ出しもする。おかげで煙たがられている。


ある時上級者から「初級者なんだから、相応の振る舞いをしろ」と怒られた。


そうしたら彼「上級者とか初級者とか、先輩とか後輩とか、そういうのは関係ないと思います」「分け隔てなく対等に付きあうべきだと思います」「相手を見て態度を変えるようなことはすべきじゃない」とか宣った。

 

 

 

この圧倒的勘違い感

 

 

 

 


「分け隔てなく対等に付き合うべき」というのは、上の立場にいる人間の行動規範です。下の人間が言うものではない。下の人間が言ったら「自分の不遜な態度も、上の人間は許容すべきである」っていう「自分に甘い」にしかならん。


確かに許容出来ない上の人間は器が小さいということにもなるのかもしれませんが、少なくとも不遜な態度を取ることが許される理屈はない。話をすり替えているだけ。

 

下の立場にいるにもかかわらず「対等に付き合うべきだ」系の発言をする人に共通しているのは、他人に自分より上に立たれるのが気に食わないと考えているってこと。


上に立たれるのが気に食わない。しかし自分が上に立てるだけの根拠が無いのは分かっている。なので「対等なんだ」「偉そうな態度を取る奴は劣っているんだ」と理屈をこねて自分を高めようとしている人たち。残念過ぎる人たちです。


「対等に付き合うべき」と主張したいのであれば、まずはそれ相応の地位についてからにしてくださいな。


こういうことを言うと、またしても勘違い君たちに噛みつかれるんだろうなぁ。。。。


2本目も似たようなお話。

  

 

 

2本目


私は反骨精神で育ってきたのだとは、しょっちゅう書いております通り。「この嫌な上級者を見返してやる!!」と思う気持ちをバネにして練習に取り組んできたわけであります。


「嫌な上級者」に対してBC級の頃に良く思っていたのが「自分も通ってきた道だろうに、どうしてそんなに厳しいのか」ということです。


A級プレイヤーにも当然C級B級だった時期があるわけで、過去には同じ経験をしたことがあるはず。大目に見てくれたっていいのに!っていう気持ちです。


さて。いざ自分がAクラスになってからは、「嫌な上級者」と思っていた人たちの振る舞いがだいぶ理解できるようになりました。


自分が通った道を今現在歩んでいる下級者を見た時の私の振る舞いには、ざっくり分けると3パターンあります。

 


・自分が通ってきた道だからこそ、親身になれること


自分も過去に苦労した経験があるからこそ、親身になってアドバイスをしたり、大目に見てあげたりすることが出来る。

 

 


・自分が通ってきた道だからこそ、厳しくするべきだと思っていること


下級者の言動が「甘え」でしかなく、そのままではレベルアップ出来ないということを自身の経験から知っているからこそ厳しくすべきだと思っていることってのがあります。


そのような下級者のためを思っての厳しさなら良いのですが、「自分の黒歴史を再現しているかのような下級者を見ていて恥ずかしい!!」という思いからキツく当たってしまうことも少なくない。これは改めねばなりません。


ただどちらにせよ、「自分も通ってきた道だからこそ、改めるべきだと痛感していて、そう下級者に伝えたい」という思いに変わりはない。


ここら辺は、言い方でしょうね。「何やってんだ、バカヤロー!」なんて言ったら間違いなく反感をくらいますから、もっと懇切丁寧にアドバイスすべきでしょう。

 

 


・昔のこと過ぎて覚えていない


問題はこれです。「自分、あのレベルだった頃あんなんだったっけ?」「自分は、さすがにあそこまで酷くはなかったと思うんだけど、気のせいかな?」「うーん。覚えてない」ってことが結構ある(;^ω^)

 

 

 

さてさて。


私はBC級だった頃、Aクラス以上のプレイヤーから圧力をかけられて、それに対して抗うことはあったと思いますが、こちらの方から上級者に対して喧嘩を売ったことはなかったんじゃないかなー?と思います。


私がAに上がったばかりの頃、Aクラス以上のプレイヤーは揃って「おめでとう」と迎え入れてくれたのに対し「Aじゃないだろww」と馬鹿にしてくるのが揃ってBクラスプレイヤー達だったという所から、私のBクラスプレイヤー嫌いが始まったわけですが。。。


近年は下級者から直接的に喧嘩を売られることってのは滅多にないですけど、しょっちゅう出会うのが「自分が通ったことがない道について語る下級者」であります。


BC級なのに「Aクラスとはこういうものである」「プロはこうなのである」「SAとは!」と語る人。多いでしょう?


多いって言っても、絶対数と割合の話であって、割合にしたら僅か何%ってくらいだとは思うのですが、絶対数的には私の耳に入ってくる範囲内でも何十人といる。


いやいや、あんたら経験したことないじゃんっていう。


特に酷いなぁと思いますのが

 


・自分の振る舞いについて、上級者から口出しされるのは気に食わない

・上級者について好き勝手語る

・下級者に厳しい

 


この3連コンボをかます人ですねぇ。2連でも充分にツラい。

 

上級者から厳しくされると「自分だって昔はそうだっただろうに」「上から目線で偉そうに」とか言うくせに、下級者や一般のお客さんに対して「そんなの、考えれば分かるだろう」「常識!!」とか言い放つ人、珍しくないです。


私自身もそういう面はありましたし、今もあります。改善していくのが課題です。


ビリヤード歴も人間歴も長く、それでいてなお改善しようとする気持ちが見られない人は「今後もずっとこのままなんだろうなぁ」と思い、敬遠するのであります。

 


3本目

 

自分より明らかに格上の人と相撞きをしていて、相手の人が真面目に撞いてないなーと感じた時、皆様はどういう思いを持ちますでしょうか。

 


以前にも書いた気がしますが、私が球を始めたばかりのドC級だった頃、2つほど年下の高校生B級だったS君に「今日は左手撞きの練習がしたいんで、左手で撞きます」「ふざけているわけじゃないんで、よろしくお願いします」と言われて相撞きしました。

 

私はあんまり年齢と言うものを気にせず能力値で人を評価するので、S君のことも単純に自分よりも上手い人として見ていたし、むしろ年下であることで「年下なのに自分よりもずっと上手い凄い人」っていう目で見ておりました。

 

なので、左手で撞くと言われてもなんら「なめられてる!」なんて思うことはなかったし、「左手でもこんだけ入れるなんて凄いなー」とか思っていたもんです。

 

思い起こせば、それが球人生で初めての「舐められた相撞き」だったと思いますが、当時は舐められているとすら思っていなかった覚えがあります。というか今でも思っていません。「それは舐められてんだよ」と周りの人からは言われるけど、私は特にそうは感じておりませんでした。「舐めている」という言葉をどう定義するか次第なのかもしれませんけど。

 

球人生の中で、SA様を始めとした上位A級の方々やプロと相撞きした時に「本気ではないなー」と感じることは多々ありました。

 

「本気ではない=舐めてる」と感じる人もいるのでしょうけど、私はそうは思いません。お店所属のプロの場合は営業(少しは相手にも楽しんでもらわねばという気持ち)もあるでしょうし、SA様方にしても本気になっていないSA様方が悪いのではなく、本気にさせられていない自分が悪いとしか思えないので、「本気じゃなくてこれだから凄いよなぁ」「そりゃ、私なんかが相手だから、本気にはなれないよなぁ」と思い、相手に対する嫌悪感は全くありません。

 

しかし、球人生で1回だけ。「さすがにこれは嫌だ」と思った出来事がありました。
学生の頃、とあるお店に遊びに行きましたら、所属のプロが相手をしてくださいました。スリーのプロです。

 

スリーのプロがポケットで相手をしてくださったわけですが、平気で連マスしてくるし、全く歯が立ちませんでした。

 

プロの球に魅入っていた時、店の電話が鳴りました。プロ、無意味なハードショットをしてシュートミス。「どうぞ、撞いててくださーい」と言い残して電話に出に行きました。

 

あれは嫌でしたねぇ。私が舐められているってのもあるし、その相撞き自体どうでも良いものだと思っているんだなと感じてしまった。

 

それだったら撞かずに「ちょっと待っててもらえますか!」と言って、電話に出てもらう方が良いです。

 

普段は行かない店なので、その店に行ったのもそれっきり。そのプロと相撞きしたのもそれっきりなので分からないのですが、そのお店の常連さんたちは「少しは回してくれー」「待つのなんか嫌だから、撞き順を回せ」っていうような人達なのかな?そういう環境で店番しているから、プロもそのニーズにこたえてあぁいうことをするのが癖になってるのかな??

 

色々推測は出来ますが、店の事情もそのプロの事も知らない私からすると嫌な出来事でした。球人生で唯一の「舐められたと感じた出来事」と言えるくらいに。

 

さてさて。その出来事を除けば、プロ達に本気ではない球を撞かれても「そりゃ自分が下手なんだから仕方がない」としか思えない私ですが、「お。少しは本気になってくれたかな」という球を相手に撞かせることが出来たらやはり嬉しいです(笑)

 

昔よく相手をしていただいたプロも、最初のうちは回してくれる。撞かせてくれる。けど私がリーチなどかけようものなら一気に連マス連マスで全く撞かせてくれなくなるっていう(笑)

 

多少の営業はすれど、やっぱりプロとして負けるわけにはいかんのでしょうね。

 

営業されたまんま負けてしまうと「自分ショボいなぁ」と思ってしまいます。プロに少しは気合を入れさせることが出来て負けたのなら「収穫収穫!」と思えます。

 

近年も、某トッププロが私を相手にする時に、プロが以前よりも攻めなくなってガチガチのセーフティーをする場面が増えて「少しは危機感を覚えさせられるくらいにはなれたのかなー」と思って嬉しく思っていますw

 

ま、攻められようが守られようが、本気だろうが本気じゃなかろうが、どっちにしろ負けるんですけどね。。。