2本立て
1本目
好き好んで練習する気にはならないので、必要性に迫られたら練習をしようと思っているのがジャンプとセーフティー。
ジャンプに関しては、何か月か前に出たハウストーナメントにて、優れたジャンプキューと優れた短距離ジャンプの技術がなければ打破できないようなプッシュアウトを成功させられ、ちょっとだけジャンプの必要性も感じるも、申し訳ないが相手の方がジャンプ以外はあまり上手くなくて結局そのマスは私が得点したもんだから説得力に欠け。
千葉の時にSA様にガンガンにジャンプを決められて、ジャンプショット練習の必要性と、ちゃんとしたジャンプキューの購入の必要性を感じさせられ。
埼玉では、自分のジャンプキューがあまりに飛ばないせいでファールをしてしまったので、改めてジャンプキュー購入を考えさせられています。
誰か金くれっ!
最近はジャンプキューまでお高いんですもの。買えませんわっ!
さて、セーフティーです。
繰り返しになりますが、私にとってセーフティーは好き好んで練習する対象ではありません。
好きであれば、必要性があればもちろんのこと、必要性がなくたって進んで練習するんですけどね(ブレイクが好例)
好きじゃないとなると、必要性に迫られなければ練習しないのですが、セーフティーは必要性に迫られたことがありませんでした。
セーフティーが大事な技術であり、将来的には必ず必要になってくるとは分かっていましたが、その「将来」がいつなのかは全く考えていないのであります。
たとえば、何度か話に出したことがあったと思いますが、A級になって日が浅い頃、ハウストーナメントにてNプロと当たった時に、僅か4回しか撞かせてもらえず、かつその4回ともがガッチガチのセーフティーで2回のファール、2回はかろうじて当てただけで終わりました。その試合、1球も入れておりません。
もはやテーブルに立つだけで恥ずかしく「こんな形で回されても恥をかくだけ」「いっそのこと一思いに殺してくれぃ、、、」と思いながらの対戦でした(;^ω^)
それほどまでにシンドいセーフティーだったわけでセーフティーの威力をまざまざと見せつけられた対戦でしたが、ただ、そのセーフティーにしたって4回だけです。4回しか私に回してないってことは、他は全てプロが取り切っているということ。
「セーフティーで負けた」という気は全くいたしません。単に総合力で負けたというだけの話。セーフティーがなかったとしても、私が何球か入れ、何点かは取れていたかもっていうだけの話です。
セーフティーを愛する心のある人であれば「なんて凄いセーフティーなんだ」「自分もあぁいう風に撞いてみたい!」と思うのかもしれませんが、私は全然です。
Nプロに負けたのはセーフティーだけの問題じゃなくて総合力が全く違う。セーフティーだけを鍛えたところでどうにもならんってのが感想ですので、セーフティーを練習しようという気にはなりませんでした。
似たような出来事は多くありました。プロやSA様達にセーフティーで絡めとられて負けるも「別に、セーフティーだけの差じゃないからなぁ」としか思えないっていう。
逆に、私と近い実力のA級、または下級者を相手にした時「この人セーフティー上手いな!」「相手のセーフティーが上手くて負けた」っていう思いをしたことが無かったんです。
相手がセーフティーをするけど甘くて私が普通に入れちゃったりとか。はたまた、私なんかでも簡単にセーフティーを返せちゃったりとか。
また、セーフティーはまぁまぁ上手いんだけど、結局相手が取り切れなくて私が得点するとか。
中堅A級以下だと、セーフティー自体の技術が未熟だったり、セーフティーは上手くてもそれを得点に活かす技術がなかったりっていう人ばっかり。セーフティーの悪い面を見させられることが多い。
両方を持っているのはA級も上位の方になってからで、A級上位となると「この実力差は、セーフティーだけの差じゃないからなぁ」と私は思ってしまうっていうね。
話をまとめますと、私がセーフティー練習の必要性に迫られるためには、私自身がA級上位を目指そうとしないとダメって話です(笑)
んで、3回ほど公式戦に出てまいりまして、色んなセーフティーを見てきました。対戦相手からセーフティーをされたことも当然多かったです。
私より上手いであろう対戦相手のセーフティーミスで私が得点出来たラックも少なくなかったので、「やっぱセーフティーは失敗するとピンチになるよねぇ」「どうせミスするなら、私は攻めたいなぁ」と思わされる場面も多かったです。
また、セーフティーは上手いんだけど、ドロドロの展開になって試合時間が長引くだけで、結局は私が勝つっていう対戦もあって「やっぱりこういうプレイスタイルは好きになれないなぁ」と思うこともあり。
一方で「セーフティーを練習する価値があるなぁ」と思わされる出来事もありました。
まずは優勝したSA様。確か既にネタにしたと思いますが、1回戦2回戦を見る限りは物凄く調子悪そうだったんですが、それをセーフティーでしのいでしのいで段々と調子を整え、最終的にはバッチバチに入れて優勝しておりました(優勝する場面は見ていませんが、入れ始めた後半戦は見てた)
また、私が初戦で当たった相手(相手にとっても初戦)の中にも、まだ体が温まっていないからなんでしょう。セーフティを多くする人がいました。2回戦以降を見てみると、段々とセーフティー数が減り攻撃型になっていくのです。
本来の攻撃型のプレイスタイルを発揮出来るまでの準備段階としてセーフティーを有効活用していくってのはありだなぁと思わされました。
終始セーフティー中心なのではなく、悪い流れを打破したい時、温まっていない体を温めたい時に、自分のペースに持ち込むためにセーフティーをする。
それはアリだなぁと思って、ちょっとだけセーフティーを練習しようっていう気分になっています。
そういえば、たまたま埼玉の時に多く見かけただけなのか、今までは目に入ってなかっただけなのかは分かりませんが、この間の埼玉にて同じパターンのセーフティーを色んな人が撞いてて、パターンを1つ覚えちゃいました。あれも練習しよっと。
(下書きを始めてから1か月以上経って今読み返しているのですが、すっかりそんなセーフティーの事は忘れてたww 練習しなきゃ)
さて。セーフティーの悪い例が2本目です。
2本目
1本目で書いた、優勝したSA様が1回戦2回戦あたりはセーフティーを多用してしのいでいた場面。I氏と一緒に見ておりまして、2人で「なるほどねー」って言ってたんです。
私と一緒に出た試合だけでなく、地上最強B級戦や季節杯などのB級公式戦にも積極的に出ておりますI氏。さっそくSA様に倣って「体が温まっていない序盤はセーフティーでしのぐ」を実践してみたとのLINEが来ました。
しかし、私は嫌なイメージしかしませんでした。なんせI氏です。ドB級です。
I氏「体が温まっておらず入れが安定していない序盤に、セーフティーでしのぐっていう作戦。割と良い感じでした」
私「あんまりセーフティーし過ぎると、それはそれで入れるストロークを忘れちゃいそうだから、気を付けた方が良い」
I氏「まさに、今日(公式戦に出た日)3ファールを取ったのは良いものの、入れが相変わらず微妙だったのです。。。」
私「『割と良い感じ』じゃないじゃないかww」
I氏「続けていくうちに相手が崩れてきて、徐々にこちらも上がってきて、最終的には良い感じに!」
私「単なる泥沼やないかーい!」
ってなやり取りを。
そう。絶対そうなるんですよ。14-1とか昔一瞬だけもてはやされたFUJIYAMAなんかがそうでしたけど、セーフティーセーフティーセーフティーとセーフティーばっかりした後に突如入れられる球が回ってきても入れらんないもんです。入れ方を忘れちゃってる。
プロでもそう言ってたんだから、ドB級のI氏が不慣れなことをいきなりやったって効果が出るとはとても思えないのです。
SA様達は「セーフティーでしのぎながら、攻撃の力を整えていく」ですが、I氏は「セーフティーで相手を泥沼に引きずり込む」しか出来てないわけですよw
それはちょっと違いますよねぇ。
I氏とセーフティーにまつわる話がもう1つ。
I氏が「こんなの買ったんです」と言って見せてきた物。何かと思ったらビリヤード用のメモ帳でした。
ビリヤードのテーブル図が最初から印刷されており、そこに配置を書き込んでいけるメモ帳。
私は「まずは形から入るタイプだなw」とかオチョくってみましたが、その姿勢や良しと思っておりました。私も昔やってましたし。
しっかし、メモの仕方が下手すぎて、何を書いているのか分からないww
イメージを文字にするのは難しいですけど、I氏の場合は配置の作図の仕方が下手すぎて、本人すら自分の描いた図を見て首を傾げる始末。「書くだけで満足するタイプか!」「学生の頃、そういう人(板書を綺麗にノートに写すだけで満足する人)いたわー!」と、再びオチョくる私。
やっとこさ1つ目の配置について解読が出来たものの、書いている内容がやはりどうもおかしい。
やり取りをする中で、I氏の作図が下手なだけで本人の理解は正しかったと分かり、私は胸をなでおろしました。
私が疑ったのは、I氏がKさんのようなタイプなんじゃないかということでした(つい最近もKさんの話を出した気がするな。繰り返しだったらすみません)
Kさん。Aクラスプレイヤーなのですが、配置を再現する能力が恐ろしく低い人です。
SA様から教わったというショットメモ(SA様本人が書いてくださったらしい)、そのメモから配置を再現して繰り返し繰り返し練習するKさん。
最初はタレコミが入ったんです。「Kさんが『どうも成功しない』って言うからメモを見せてもらったんですけど、メモの配置と実際に置いている配置が全然違うんですよ。。。」と、なんとCクラスプレイヤーから言われてましたからね(;'∀')
後日私も現場を目撃したのですが、Cクラスさんの言う通り、メモと実際に置いている配置が大きく異なる上に、さらに毎回毎回微妙に違う配置になっているっていう(;´∀`)
ほんの少しでもボールの位置が違ったら全くの違う配置だってのは、皆々様よーーーく分かってますよね?
手球の位置が半個分でも違えば、押すか引くかの判断が分かれるなんてことはザラにありますでしょう??
Kさんは、半個分どころではなくズレた配置にセッティングするから、そりゃメモの通りに行くわけがないんです。
頭が悪いのか、空間認識能力に欠けるとかで「メモの通りに再現出来ている」と思い込んでいるとかなのか原因は分かりませんが、言っちゃ悪いが「よくこれでAクラスになれたなぁ」「自力ではこれ以上上手くなれないだろうな」って感じさせられる人ですね。。。(それでいて謙虚な人ではなく態度がデカイ人なのでつい毒舌を、、、)
と毒舌はさておき、I氏もそのタイプかと心配したのですが、幸いそうではなく、作図が下手なだけでした。
さて。I氏メモの1つ目は出し方に関してでしたが、ペラペラとページをめくってみると2つ目以降はセーフティーパターンがずっと続く。しかもどれもこれもオーソドックスなものではなく「発想は簡単でも、実行するのは難しい」というセーフティーばかり。
私「これ、難しいでしょ」「出来るの?」
I氏「できます」
I氏が過去に1回でも出来たら「できる」と口にする男であることを知っている私は確認のために聞いてみました。
私「できるって、何回に1回くらい出来るの?」
I氏「練習では3回に1回くらいできます。この間は実戦でも成功させました!」
私「いや、練習で3回に1回しか成功しない(しかもミスすると確実に甘く残る)セーフティーって、、、、」「それよりは、こういうパターンの方が確実だよ。仮にミスしてもそこまで甘くは残らないし」
I氏「それはイメージが悪いです」
私「だから練習するんだよ。練習すれば高確率で出来るようになる」
I氏「いや、イメージが。。。こっちの方が良いです」
私「だからそっちは難しいんだって」
I氏「練習すればいいんです!」
私「だったら、もう一方の方だって練習すればいいでしょう!」
I氏「イメージが、、、、」
というアホのI氏とのアホなやり取り。
私が推す方のセーフティーをI氏は「イメージが悪い」というけれど、I氏が推す方だって1/3でしか成功しないんだったら充分にイメージ悪いはずなんですけどねww
恐らく、難易とか成功率とかイメージの良し悪しとかじゃなくて、I氏は「こっちのセーフティーの方が好き」「こっちのセーフティーの方が決めた時に格好いい!!」ってだけなんでしょう。I氏の判断基準はいつもそれだ。私と一緒w
で、メモ帳のページをめくれどめくれどセーフティーばかり。各配置について力説するI氏。
私「セーフティー好きなの?」
I氏「そうですね。好きな方だと思います」
I氏がセーフティー好きだとはちょっと意外でしたが、それはまぁいい。ただ、メモ帳を見る限りは、あまりにセーフティー練習に傾倒しすぎているように感じられました。
私「セーフティーばっかりやっていると、攻撃力が打ち止めになるよ」「先にやることがあるんじゃない?」「そのまんまだと、典型的な万年B級になっちゃうよ」
そう。セーフティーを本格的に練習し始めると、そこで攻撃力は打ち止めっていうイメージが私にはあるんです。
GB先生ともこの間話しておりました。私はかつてJPAを数年間やっておりましたし、GB先生は現役JPAプレイヤーです。
2人とも多くのJPA専科の初級者を見てきた。そして、いかにセーフティーが初級者達の将来を蝕むかが身に染みて分かっているのです。
JPAしかやらない初級者(低SL)の中には、セーフティーがあまりにも多いプレイヤーが少なからずいます。
それこそ1球入れてセーフティー、1球入れてセーフティーなんていうプレイスタイルの人もいるもんだから「これぞまさしくシュート&セーフティだ」とか揶揄しているくらい(ヒット&アウェイのノリ)
JPAは1球1点のゲーム。そういうルールのゲームで結果を強く意識させられながら球を撞いていると、あぁいう風になっても仕方がないのかもしれません。
しかしまぁ、そういうプレイスタイルの人たちはちっともSLが上がりませんし、通常の9ボールをやろうものなら全く取り切らないから勝てない。でもJPAルールだとそこそこの成績が出せちゃうっていう。
話のレベルは少し上がりますが、I氏くらいのレベルのB級プレイヤーにもいるわけですよ。やったらとセーフティーは上手いんだけど万年B級っていう。
I氏にも言ったんですけど「Aクラスに上がるというのと、Bとして安定して勝つってのは違う」わけですね。
この話も何度もしていると思いますが、私と同時期にB級をやっていた現SA様とほぼSAなA級さん(←惜しくもタイトルには手が届かなかったけれど、準優勝)
その2人が当時のSB軍団のオッサン達からいっつも叩かれていた陰口が「〇〇君、入れるんだけどいっつも肝心なところでやらかすから、負ける気しないんだよねww」といった類のものです。
そんな陰口を叩かれていたお2人は、それから1年と経たずしてA級になり、今やSAです。
陰口を叩いていたオッサンはどうなんだろ。何人かはA級になってますが、最も頻繁に陰口を叩いていた人はまだBかもしれない。
「取り切るのがちょっと難しい!」っていう配置を強気に攻めに行くと、当然高確率でミスしてしまいますよね。
そこで「取り切れなかった。取り切れるように練習しよう!」とするのと「取り切れないから、セーフティーをしなくては」と考えるのは全く別なわけですよ。
取り切りが難しい配置に出くわした時、その時その場でどう判断するかだったら「セーフティーをする」の方がクレバーだとは思います。
しかし、所詮はその場しのぎ。目指すべきところは「しっかり取り切る」なわけです。
「本番では攻め手のイメージが悪い場合はセーフティーをするが、練習ではしっかり取り切れるように鍛錬する」という使い分けができるならベストなのかもしれません。しかし、そんな使い分けを出来ていない人が目立つ。っていうか、そこまでいろいろ練習している時間が無いですしね。
攻める人は練習でも攻め手の練習をし本番でも攻め、守る人は練習でも本番での精度を高めるためにセーフティー練習をして本番は当然セーフティーをする傾向が強いと思います。
なのでどうしても「セーフティーの練習を本格的に始めると、そこで攻撃力は打ち止めになる」っていうイメージになってしまうわけです。
某ビリヤード教則本に「シュート率が7割を切ったらセーフティー」という記述があって、その数値の根拠はなんだと度々話のタネになるんですけど(笑)
ま、仮に7割だとして、同じ配置を前にしてI氏だったらシュート率5割。私だったら8割だったとします。
私は7割よりも高いので入れに行く。I氏は7割を切っているからセーフティーをしに行くとしましょう。
次に類似の配置に出会った時、またその次に類似の配置にあった時。毎回セーフティーをし続けていたらI氏のシュート率はずっと5割のままです。低下する可能性すらある。5割のままなので、ずっとセーフティー。ずっとセーフティーだから5割、、、、っていう悪循環。
私とI氏を例に出してみましたけど、セーフティーの練習を始めるってのは、そういう悪循環の始まりだと思うのですね。
「自分のシュート力は、これ以上は大きく伸びないな」と感じた時に練習を始めるもんだと思うんですよ。セーフティーって。
こんだけのイレポンA級である私だって、まだまだシュート力は伸ばせると思っています。
誰とは言えませんが、とある公式戦の時にもいました。周りのA級の人達が「あの人はやりづらい」「上手くはないんだけど、試合慣れしているというか。。。」って言われているBクラス。
いや、ほんと言っちゃ悪いんですけど、全然上手くないんです。けど駆け引きが上手いというかセーフティーが上手いというか、相手の力を低下させる属性があるわけですね。自分が良い球を撞くのではなく、相手に良い球を撞かせずに勝ちをもぎ取るタイプ。
でも万年B級です。I氏にはあぁなってほしくはない。
ほんとにね。セーフティーを始めとした「上手さ」なんてのは、本気でタイトルを目指すくらいのレベルになってから追い求めれば良いんじゃないかって思うんです(または、歳を取って入れの力が衰えてから、ですかね)
とまぁ、それっぽいことを言ってみましたが、私がこう考えるのは「セーフティーが好きじゃない」ってのが最大の理由ですけど(笑)
ポケットビリヤードは入れてなんぼ。取り切ってなんぼ。
ポケットビリヤードの大前提となる力を、真っ先に、そしてとことん鍛えるべきじゃないでしょうかね。
「入れには限界がある」って言っている人もいますけど、「自分の限界を決めるのが早すぎじゃない?」って思いますし。
私なんか最近「ジャンプやら空クッションやらバンクやら、どっからでも入れられるようになってこそ本当のシュート力だなぁ」とか思って、限界のさらにその先へ行こうとしてるのにww