2本立て
1本目
先日載せました、私の試合風景をI氏が盗撮した動画。
これの8番から9番への出し。弱かったために、9番が薄め&撞きづらになってしまっています。
正確に出す自信が無い時に「ミスをするなら弱めと強め、どっちがマシか」という判断をすることはありませんか?
私は9番を入れる際、第1クッションが長に入るようなフリの方がイメージが良いです(撞きづらな上に、上手く撞かないとサイドスクラッチしてしまうようなフリだと嫌ですけど)
なので、この8番は「ミスをするなら弱めの方がマシ」という意識で撞いているので、イメージ通りと言えばイメージ通りなのです。イメージ通りのミス、ですけどw
こういう8番から9番の出しは良くあると思います。私はこの2球を高い確率で取り切る自信はあるのですが、しかし8から9に正確に出せる自信は無い。
ようは「9番入れ勝負でなんとかする自信がある」というだけのイレポン思考なわけです。
極端なプレッシャーがかかった時や調子が悪い時でしたら、9番を簡単に外してしまうことでしょう。また、初級者とペアを組んで撞く場合などは、こんな9番を撞かせたら可哀想。
もっと正確に出せたら、とは思うのですが、そういやまともに練習したことないなぁーーって気づきました。9番入れ勝負に慣れてしまっている。入れに甘えた組み立てをしてしまっているってことです。
そんなところから「穴前の球」に頭が飛びました。
「穴前の球は難しい」とは昔っから良く耳にしておりましたが、私自身は穴前の球を難しいと思ったことがありませんでした。恐らく「いざとなったら直引き!」って出来るだけのキュー切れを下手に持ってしまっているせいもあるんだと思います。
穴前の球を難しいと思ったことがなかったんですけど、最近やっと穴前の球の難しさを少し実感するようになってきたんです。細かい手球コントロールに気遣うようになったからだと思います。
で、ふと我に返って「難しいって思うけど、何故難しいのかすら分かってないや」「そりゃ練習してないんだから当たり前だな」「(この間ブログネタにした通り)難しいって思うけど、練習していないから難しく感じるだけで、ちゃんと練習したらそんなに難しくないんじゃないの?」と考えておりました私。
そこからさらに連想で「そういや、昔から『穴前の球は難しい』って耳にしてたけど、その割に穴前の球を練習している人をほとんど見たことが無いや」と気付きました。
そうして「『穴前の球は難しい』って良く聞くけど、そう言われるわりに練習している人を滅多に見ない不思議」なんていうツイートをしたのです。
そのツイートに「ある日いきなり上手くなると思ってるんですよ」と返信をもらった。そうそう、それな。
または「難しいから失敗しちゃっても仕方がない」という言い訳に使っているだけか。どっちかだな。
穴前の球に関しては、プロも「穴前は難しい」って言っているんで本当に難しいんでしょう。
滅多に出てこないような難しい球は「出会ってしまったら諦める」っていう選択を取ることも出来ますけど、穴前の球は難しいけど頻繁に出てくるからスルー出来ない球。難しいからこそ練習しなきゃいけない球。
その割に、皆様練習してなくね?
面倒くさいの?それとも、ゆーてるほどには難しいと思ってないの?
一旦話変わります。
この間出ました公式戦。自己評価としては「アベレージの球が撞けた」でした。
何球か「なんであんなミスしたんだ?」って思うような良く分からんミスをしましたが、大半は普段通り。普段成功させている球は成功させ、普段からミスっている球はミスしましたねぇ。
別の言い方をすれば、普段練習している球は試合でも成功させられて、普段練習していない球は当然のようにミスしたってこと。
しっかり練習している球をミスしてしまったなんていうメンタルの弱さを見せることはなかったし、練習してもいない球を成功させるようなミラクルも起こさなかったし、ほんとにまぁ良くも悪くも実力そのまんまの球だったなと。
唯一アベレージ以上を出したのはフロックですかね。。。
練習していないから失敗した球で、ものすっごく印象に残っているのが裏回しとロングドロー。
どちらも「最近精度が落ちているから練習しなきゃなー」と思ったまんま練習してなかった球なんですが、試合にて裏回しを2回、ロングドローを1回撞く機会があったんですよ。どっちも単なるシバキみたいになってましたからね。先球も手球もドソッポっていう。
練習した球は出来る、練習していない球は出来ないっていう当たり前のことを改めて思い知らされた試合でございました。
そう、当たり前なのであります。
A級とB級、どっちが上手いですかって言ったらそりゃA級なわけですけど、特定のA級と特定のB級を比べた場合、トータルの技術はA級が上で勝負をしてもA級が勝つけど、一部のショット技術はB級が上回るなんてことはなんら珍しく無いと思います。
分かりやすい例はジャンプショットでしょうかね。
私はジャンプが下手です。当てるくらいが精いっぱい。なんで下手かっていうと練習していないから。使用頻度が低いから。
私よりジャンプが上手いBクラスプレイヤーはいっくらでもいます。何故彼らがジャンプが上手いかといえば、練習しているから。使用頻度が高いから。
凄く当たり前の話。ゲームじゃないんだからA級にレベルアップしたというだけで、練習してもいないスキルのステータスがポンっと上がるわけがないのです。
でもそれが分かっていない初級者は少なくなくて、トータルの技術が上がれば練習していないショットも自然と上手くなると考えている節がある。
そんな人が多いから「ある日いきなり上手くなると思ってるんですよ」っていう発言が出てくるのでしょう。
ブレイクはブレイクの練習をしなきゃ上手くならないし、ジャンプはジャンプの練習をしなきゃ上手くならないし、穴前の球は穴前の球の練習をしなきゃ上手くならないし、キュー切れはキュー切れ、捻りは捻りの練習をしなきゃ上手くなりません。
苦手だ、難しいと思っているのなら練習しましょうね?っていうお話でした。
穴前の球繋がりで1つ思い出しました。
過去に何度かブログで書いたと思うんですけど
こういう穴前の球があった時に
こういう風に引っかけて出していくってのはほとんどの皆様が発想を持っていると思うんですけど
こっちからの引っかけを失念している人は多い。
この間も、こういう風な引っかけをすれば楽に出せる配置でミスをしていたキッケー氏に指摘してみたら「そっちからじゃ引っかからないでしょ?」「イメージが無い」と言われました。
確かに
こっちに比べると難易度が少々高いし使用頻度が低いとは思いますが、とはいえ何度か練習してみてイメージが掴めればそんなに難しい球じゃないし、使えれば楽な局面があるし。
練習してみてくださいまし。
2本目
うちの父は推測をするのが好きらしいです。
行けば分かること、調べればすぐ分かることも、なんでもかんでも頭を働かせて推測するのが好きらしい。
1人で勝手にやる分には特に何を言うでもないのですが、他人をも巻き込んで推論大会をさせようとするから邪険に扱われております。
父の推測癖が邪険に扱われる原因がもう1つあります。
推測が全く当たらない
あそこまでの趣向・癖ってのは、恐らく父が子供の頃からのものだと思うのですが、長い人生の中で推測をしまくってきたであろうに、ありとあらゆる推測が全く当たらないのであります。
好きこそものの上手なれが全く当てはまらない
私のブレイクショットみたいだな。。。。
天気予報も見ずに勝手に天気を推測して失敗したり、渋滞予測を見ずに勝手に道路状況を推測して渋滞に突っ込んだりなど、コントとしか思えないような行動ばっかり取り、自爆ならともかく家族を巻き込むミスも多々。そりゃまぁ怒られても仕方がない。
遺伝するようなものではないでしょうが、私も結構推測が好きなのかもしれません。他人を巻き込むようなことはしませんが、自分の中で色々と推測して考察する癖はある。
さて。先日久しぶりの公式戦に出た時のこと。当然のことながら、ミスをたくさんしました。
普段からミスしがちであり、ミスの可能性があることを承知した上で撞いてのミスだったら特に何を思うでもないのですが、普段はやらないようなミスも数回ほどですがしました。となれば「なぜミスをしたのだろうか」と考えます。
しかし、久しぶりの公式戦(初めて出る試合)で初めての会場で、当然初めてのテーブルで、初めての相手と戦った時の特定のシチュエーションでのミス。
そのミスの原因を推測したところで、そのシチュエーションが再現出来ないから、探りようがないなと。
推測は所詮推測でしかなく「これが原因でミスをした」と断定して思い込むのは危険です。検証が必要。けど、検証しようがないなぁーって思いましたよ。
全く同じシチュエーションを作り出すのは無理ですから、1つずつ潰していくしかないんですけど、次にその試合があるのは1年後だし、その店に行こうにも片道数時間かかるし、相手も近くの人達じゃないし。
簡単に再現できるのは「ミスをした配置」だけですが、再現して撞いてみても普通に成功するだけだと思うんだよな。。。。
推測やら仮説やらの話繋がりで。
とある仮説を立てた時、それが正しいと証明するのは難しいけれど、間違っていると証明するのは例を1つでも示せば済みますよね。
ストロークのコツについて、長年「こうする方が良いんじゃなかろうか」と思い続けたまま、その正否がハッキリしていないことがあります。
私はAタイプのストロークをしてしまっているが、Bタイプの方が良いのではないか?という仮説です。
Bタイプにしたくはあるのだけれど、長年の癖が染み込んでいるのでそう簡単に変えられるものではない。莫大なる痛みが伴う改革。そこまでしてBタイプにする意味が本当にあるのかどうかが分からない。
そして、某SA様がAタイプなので、「こうして例外もいる」「必ずしもBである必要はない」と思っていたんです。
しかしつい先日、私と同じAタイプだと思っていたその某SA様が、良く見たら実はBタイプであることが判明してしまった。これで今んところ「Aでも大丈夫」と示す例外がなくなってしまった。まいっちんぐ!やっぱBにしなきゃいけないの?
Bタイプが良いのかAタイプでも良いのかは、何人かのトッププロの試合動画を見てストロークをチェックすれば、簡単に結論が出ると思うんですけどね。見ていないんですわ、これが。
ようは探る気が無いってことだ。探りたくないのかも?
皆様も、検証してもいないのに「こうだ!」と断定してしまったり、仮説を仮説のまま放置してしまったりすること、ありませんか?