3本立て
1本目
途中で話が一転しますので気を付けてくださいw たぶん最初の方を読んで「あれ?」と思う方もいらっしゃると思うんですが、私も書いている途中で違和感に気づいて話が一転しております(笑)
グランプリ最終戦を観に行った時のことです。
ブレイクが決まりづらいコンディションでの10ボールとなると、9ボールと比べてプロの試合であっても難しい局面が多いですね。選手が「ジャッジお願いします」と審判を呼ぶ場面が非常に多かったです。
基本は相手選手がジャッジを呼ぶわけですが、そんな中、自らジャッジを呼んでいるプロがいて「スポーツマンシップだなぁ」なんて思ってました(後から相手にイチャモンつけられても困るとかいう気持ちもあるのかもしれませんけど)
また、相手選手が際どい球を撞こうとしている時も、全くジャッジを呼ばないプロもいました。相手を信用しているのでしょうか。これもまたスポーツマンシップだなぁと思ったり。
反面、相手選手がちょっとでも難しい球を撞く時には毎度毎度ジャッジを呼ぶプロもいて「細かいなぁ」と思った。
ジャッジを呼ぶのが当たり前であり、正当な権利であり、プレイヤーとしてあるべき姿なのかもしれませんけど、とはいえスポーツマンシップってのは理屈じゃなくて感情論なんだよなぁとかなんとか私は思っておりました。
って書いた後になって「あれ?」と気づいたことが。ここで話が反転します。
「基本は相手選手がジャッジを呼ぶ」って書きましたけど、私たちが日頃球を撞いている時って、テーブルに立っている側がジャッジを呼びません?
もし第三者を立てずに撞いて、撞いた本人はセーフだと思ったが、相手選手はファールだと思ったとしましょう。どっちの意見が優先されるんだ?相手だよね?
と疑問に思ってツイートしてみました。そうしましたらZ氏から回答が。
公式戦は撞き手不利(レフェリーを呼ばなかった撞き手の非)、APA/JPAはその逆ですね。
— TZK (@freedonian) 2018年12月10日
そうなりますと、上記したプロ達の行動評価は一変します。
細かい配置になった時に逐一ジャッジを呼ぶ相手選手のことを私は「細かいなぁ」と思ってしまっていたけれど、実際には「どんな判断が下されても私は従いますよ」「イチャモンなんかつけないので、どうぞ落ち着いて撞いてください」という事なんじゃなかろうか。もし第三者を立てずに「今のファールだったんじゃない?」って言えば自分が勝てる立場なのにジャッジを呼んでいるわけですから。
逆に、自分の撞き順の時に自らジャッジを呼んだ選手は「イチャモンをつけられたら自分が負けるからジャッジを呼ばないと」と相手選手のことを疑っている人とも言えてしまう。
自分が座って待っている時、相手が際どい球を撞こうとしているのに全くジャッジを呼ばないような選手は、あわよくばイチャモンをつけてやろうと思っている??
まぁ、トッププロたちはみんな顔見知りで、相手選手の人となりを知っているでしょうから、この話は私の勝手な推測でしかないんですけどね。
少なくとも、前半部で考えていたスポーツマンシップうんたらかんたらはただの勘違いだったっていうことでw
2本目
手球がポケットに向かって転がっている時、ポケットの中に手を突っ込んで待機する。
これがマナー違反であるというのは、多くの人とっての共通認識だと思います。
親しい人相手ならともかく(親しい間柄でも嫌がる人はいると思います)試合では絶対にやっちゃいけませんよね。
ところがまぁ、やる人はやる。
昔のI氏なんかは酷いもんで、私が撞いてスクラッチしそうになっている時にポケットに手を突っ込みましたからね。当然、自分の撞き順の時には突っ込みまくりです。
相手プレイヤーの撞き順でポケットに手を突っ込むのは問題外として、自分の撞き順の際も突っ込むのもNGでありましょう。
いや、突っ込むだけなら良いんでしょう。突っ込んでおきながら、いざスクラッチしなかった時に「あ。しなかった」とシレーっとそのまま席に戻っていくようなのが駄目。相手を不快にさせるし、トラブルの元にもなるでしょう。
ハウスルールとして「手を突っ込んだ時点で、たとえスクラッチしなかったとしてもファール扱い」としている店を幾つか知っています。
また、店では決まっていなくても、実際にはスクラッチしていなかったのに「手を突っ込んじゃったんでファールです!」ってフリーボールで渡してきたような相手もいました。潔い。手を突っ込む人が全員こうだったのなら、特にトラブルにはならんのでしょう。
人は何故手を突っ込むのか。
I氏なんかは何も考えていないんだと思います。「落ちそうだったから拾おうとした」っていう脊髄反射みたいなもんでしょう。そうでもなければ、相手が撞いたボールを拾おうとなんてしませんからね。。。
自分が撞いた場合はどうでしょうか。「手球が落ちて転がっていくのを待つ時間が無駄」とか「拾いに行くのが面倒くさい」とかが関係しているんじゃないでしょうかね。
だったら、手を突っ込んで待つんじゃなくて転がっている最中にもう摘まんじゃえば良いんですよ。そうすりゃファール確定ですから、相手も文句は言うまい。
以上までを書いたのはもう半年以上前でして、某氏があまりに手を突っ込むし、しかも「あ。大丈夫だった」とシレーーっと席に戻っていくのを何度もやるってのがキッカケでした。
しかもあろうことか私が「次やったらファールにするよ」と言うと「何それ?そんなルールあんの?」「どこで決まってんの?」「聞いたこともない」とかイチャモンをつけてきたのでありました。
んで下書きしたまんま完全に忘れていたんですが、最近またキッカケがありましたので掘り起こして追記することに。
なんの試合の時だったか忘れてしまったんですが(確か東日本埼玉だったと思うのだけれど)試合前のルール説明にて「9番を入れた後、手球が完全に静止するまで触らない」「スクラッチしそうな時に、ポケットに手を突っ込まない」の2点が注意事項として挙げられていたのです。
わざわざそう注意喚起するっていうことは、やはりトラブルが起きたり苦情が入ったりしたことがあるんでしょうね。
まず「手球が完全に静止するまで触らない」に関して。
9番を入れた後の手球が明らかにスクラッチコースを辿っているのに触ってしまった、、、、っていう人は、記憶にある限り見たことが無いです。
ちょろまかすために故意に触るっていう人はいないんじゃないかなー?と思っています。
ただ、どうなるか分からない状態の時に触るっていう人は度々見かける。
で、ですね。こんな愚痴もしばしば耳にします。
「〇〇さんは細かい」「明らかにスクラッチしない手球を触ったからって怒るんだよ」
難しいです。程度の問題ですね。
確かに、そこで名前が挙がる人達って細かいんですよ。
そこで愚痴られている人たちってのは
こんな感じの向きに、今にも止まる勢いで手球がチョロチョロ転がっている時でも触ったら怒る。さすがにこれは何がどうしてもスクラッチなんてしませんから、そんなのを怒るのは「細かい」と言われてしまっても仕方がないかなという気がします。
一方、私の身近にもいるんですけど、9番ボールをズバンッ!と撞いて入れた瞬間にシャフトで手球をカーンと触ってブレイクの位置に移動させる人とか、いるわけですよ。もはやルーティンになってるんじゃないかっていうくらい、ズバッ&カーンがセットになっているっていう。
当然色んな人から注意されてるんですけど「どう考えても、今のコースではスクラッチなんかしないでしょ?」と悪びれない。
確かにその人は上手いし、確かにスクラッチしないような軌道なんですけど、こればっかりは気分の問題ですね。
私個人の話ですが「もしかしたらスクラッチしたかもしれないでしょう」とかじゃなくて「なんで触る?」「触る意味??」って思っちゃう。触る意味がないですもの、ほんと。
周りを不快にさせるというデメリットがあり、メリットは何もない。なんで触るんでしょうか。
ちょっと別の例ですが、スクラッチ以外のファールショットをした時も、手球が静止するまでは見守るというのがルールです。
ファールが確定した後も、手球が他の的球に当たるかもしれない。全てのボールが静止するまでが1プレーである、と。
この件に関しては、明らかに手球が他のボールに当たりそうもない時であれば、静止してない状態で触っても怒る人はいないと思います。
ただ初級者にありがちですが、まだ当たる可能性があるのに動いている手球を触ってしまう人はいますよね。恐らくファールをしてしまったことの恥ずかしさを紛らわすためなんでしょうけど、すぐに手球を手に取って相手に渡そうとする。
過去に結構多くの初級者に注意した記憶があります。それはあかんよーって。
「ポケットに手を突っ込む」編。
これはですね。良いんですよ。ポケットに手を突っ込んでも。
ただし「手を突っ込んだ時点でファール確定」ということにはすべきだと思います。
これの問題点はやはり、手を突っ込んだにも拘わらずカコカコするなどしてスクラッチしなかった時に「あ。大丈夫だった」とか言ってセーフ扱いにしようとする人がいるからなわけで。
彼らは「だって、セーフだったんだから」と口をそろえて言うわけですが、自分基準で判断するんじゃありません。
恐らくこれって、手球が最小ナンバーのボールに最初に当たったかどうかが紛らわしいショットをする時と同様にジャッジを立てる案件扱いになるんじゃないでしょうかね。
この話をするために1本目のネタを載せたんですが、第三者のジャッジも立てずにプレイヤーが「セーフだった!」と唱えても無駄でしょう?相手審判ですから。
手を突っ込んだ時も、本人からすれば明らかにファールだったかもしれないけれど、相手プレイヤーには見えていない。特に試合などで初対面の相手とやる時なんかは、相手の人となりが分かりませんから疑心暗鬼になります。「この人は、ちょろまかす人かもしれない」と思ってしまっても仕方がないと思います。
じゃぁ本当にジャッジを立てるべきかとなったら、んなアホな話はありませんよねw 手を突っ込んだとかなんとかでジャッジを立てるのはバカバカしいというか、事前に呼べるようなもんじゃないし。
だから始めから手を突っ込まなければ良いのです。または突っ込んだ時点でファールということにする。
繰り返しになりますが、故意にやる人ってのはいなくて、やってしまう人ってのはただ単に考えが足らないだけなんだと思います。
なので、試合前に注意喚起をしておく。そうすれば無自覚な人が「やってはいけないことなんだな」と気づけますからね。
まだ、事前に言っておけば、仮にトラブルになっても運営の預かりにしてファール宣告することも出来ますしね。
ところで、9番を入れた後の動いている手球を触ることで「ファール」にはなるのでしょうか?罰則はあり?
他のボールが残っている取り切り途中に手球を触ったら当然ファールですし、手球が動いている(その場で回転している場合も含む)状態で次のショットをしてしまってもファールです。
9番を入れた後も、やはり手球が止まるまでは1プレーが継続しているということで、触ったらファールなのかな?
まぁ「触ってほしくない」と考える側は、ファールだとかどうだとかいう話じゃなくて気分的な問題でしょうし、ひいては「その行いよりも、その行いをする相手が嫌い」っていう話になりそうな気がしますがw
ルール的にはどうなのか、今度また聞いてこよーっと。
3本目
2本目を書いていて思い出しました。
この間グランプリを観に行ったついでに「プロに聞いて来ようと思っていた曖昧なルール」の1つを聞いてきたんです。2つ聞くことがあったのに、1つしか聞いてこなかった。もう1つは「何かもう1つあったんだけど、忘れたーー!」と思い出せなかったのです。
今回また1つ増えたので2つですね。今は覚えているぞ。今は。。。。
んで、無事に聞いてこれたのは、手球をほんのちょっとだけ転がしたい時に
このようにキュー先を上から下に落としたり、下から上にカスッたり、横に払ってカスったりするようなのがアリなのかナシなのかっていう話。
この質問をぶつけてみたところ、恐らく過去にも同様の質問を受けたことがあるのでしょう。微妙な顔をされました。歩くルールブックたるプロが言葉を濁したのは初めてかもしれない。
曰く「ちゃんとタップの部分で触っているのであれば、恐らくセーフなんだろうと思います」「ただ『本当にタップで触れたのか』という話になる。以前に某フィリピン選手などは完全に先角で叩いていた」「我々は(プロは)そういう判断が難しい紛らわしいショットはしません」とのこと。
ってことで、もしやりたいんだったらジャッジを呼んでやるべきなんでしょうね。そんなのでジャッジに立たされる人も嫌でしょうけどw
上の動画みたいに撮影をしていればビデオ判定出来ますけど、いきなり人の目で判断しろって言われてもねぇ。
「いや、俺やり慣れてるから」「明らかにタップで触れてるでしょ?」とかいう態度はやめた方がよろしいってことでしょうね。