鈴木さんちの球日記

撞球愚痴日記。2006年から書き続けているので、昔と今とでは持論が変わっていることが多いです。1プレイヤーの成長記として、生暖かい目で見守ってください。

メンタルと調子と

「本番では練習の時のような球が撞けない」と考える人は少なくないと思いますが、その「練習」の時だって調子はバラバラじゃないですか?


一人練習をしていたって「どうも今日はイメージが悪い」っていう日もありますよね。


「本番では練習の時のような球が撞けない」ってのは「練習の時に発揮したことがある、たまたまの絶好調球を本番では撞けない」ってこと?


と、なんかそんな感じの2本立てです。



1本目


近頃、準備準備と、準備の大切さについて度々語っております私。


普段はあまり土日には球は撞かないのですが、9月以降はたまたま週末に空いている日が続いているので、公式戦やらハウスやらを色々ブッ込んでみたわけです。


9月はほぼ毎週末試合に出ましたし、10月11月もイベントが幾つか(このネタ、10月上旬に載せるはずだったのに、気づけば11月も半ばだ。。。)


そこに向けて「出来る限りの準備をするぞ!!」と意気込んでみたのは良いのですが、早くもヘコたれています。


面倒くさい!!ww



体調管理を徹底するってのもシンドいし、球の調子を安定させるのも面倒だし面白くない。


以前に某トッププロが「試合が続いている時期は、大きな変化を求める球は撞けない」「何か新しいことを試したい時は、年末年始の試合の少ない時期にやってます」と仰っていました(そう仰っていた当時は確かに全日本選手権が終わったあたりからは試合が無かったですが、今は年末年始も海外に行ったりして試合に出ておられる。今はどうしてんだろ)


そんな大改造を私は1〜2週間のスパンでやってますからね。そりゃ、てんやわんやするわぃ。


でも出来る限り準備をすることで、仮に良い球は撞けなかったとしても原因の考察がしやすいです。やっぱり。


あれも準備しなかったこれも準備しなかった、なんも準備しなかったとなると、いざヘタレた球を撞いた時に何が原因でそうなってしまったのか分からないですからね。思い当たる節が多すぎて。


準備をしたことで原因考察がしやすくなるし、試合中に「あれを準備しなかったからなー」と自分自身に言い訳をしてしまったり不安になってしまったりすることが無い。メンタルを強めに保っていられる。


まぁ、良い球が撞けるかどうかはまた別の話ですけど。。。しないよりかはマシ!



2本目


9月。公式戦に1回、ハウストーナメントに4回出ました。


その計5回の試合を終えた今。公式戦の時が一番内容が良かったと思っています。


公式戦に出た直後は「公式戦でもアベレージくらい撞けたぞ!」と思っていたんですが、今からするとあれは「アベレージ」じゃなくて「調子良かった」の部類だぞと思っています。まぁ、ハウストーナメントでの内容がショボすぎたっていう話でもあるのですが。。。


9月に出た公式戦は何年かぶりの久しぶりの公式戦。公式戦には年内に後2回ほど出る予定です(後に予定が変わり、3回出ることになりました)


せっかくなので漫然と出るだけではなく、色々と確認をしてみようと思いました。


で、とりあえず1回出てみて、確認が出来たこと、確認するつもりはなかったのだけれど出来ちゃったことなど、いくつか発見が。細かいことで10個くらいあったでしょうかね。


たとえば、レストの長さ。


最近「レストが長すぎるのは不安定だから、なんとか短くすべきだろうなぁ」と思って少しずつ練習してたんですけど、レストが長いまんま出た公式戦にてそこそこ球撞けたんで「長いままでいっか」って今は思ってますw 


ま、今後の出来事次第で「やっぱり短くしないと。。。」って思わされる可能性は高いですけども。


(えっと。。。日々変化する男、わたくし鈴木。この下書きをしてから数週間経って、ニューストロークを取り入れた結果レストが短くなるも、ニューストロークが上手く機能しなくなってストロークを元に戻して、またレスト長くなってますwwww)


もう1つ今回ネタにしたいのは「調子の良し悪しでメンタルが決まる」ってことです。


冒頭で書いた通り、公式戦+ハウストーナメントで計5回の試合をした中で、公式戦の時が最も内容が良かったです。


シチュエーションだけで判断するなら「公式戦」が一番緊張しそうで、一番内容が悪くなりそうですよね。けどもそうじゃなかった。一番良かったのです。


「本番では練習のような球が撞けない」が全く当てはまっていません。公式戦の時の方がハウスよりずっといい球を撞いていたし、ゆーたら昨日の1人練習の時より何倍も良い球を撞いていた。


そのことで再認識したことの1つが準備の大切さなわけですが、もう1つが「メンタルで調子が決まることはない」ということでした。


なぜ公式戦の時には良い球が撞けたのか。ハウストーナメントの時にはショボかったのか。


推測した理由は色々あるのですが、1つが「撞き始めの調子が良かった」こと。


なぜ撞き始めの調子が良かったかと言えば、準備が功を奏したと言うのが大きかったはず。


公式戦前には散々に準備をしました。準備には失敗したと思ったんですが、当日撞いてみたら調子良かったので、なんだかんだ「準備」だけじゃなくて「運」も関わってくるなと思っておりますが、まぁ準備も良かったんだということにしておきます。


なんにせよ、試合当日の第1試合。構えてみたら「お。しっくり来るぞ!」と感じました。


構えた時点でしっくり。ストロークをしてみると若干の違和感はあれど、なんとかやりくりできる範囲。


「調子は悪くない」と感じた。だからキューを出して行けて、良い球が撞けた。


調子が良かったから調子が良かった。


こう書いてしまうと当たり前のこと過ぎるんですけど、この件から何を言いたいかって、まずは「球の調子にシチュエーション(および、それに伴うメンタル)は関係してこない」ということです。


久しぶりの公式戦。初めての会場で初めてのテーブルで、大勢の目がある中での初戦。相手は名前だけは存じあげていた上手い人。


緊張するだけの要素はたっぷり揃っていて、実際緊張していたんですけど、序盤から良い球が撞けました。


もし「メンタルで調子が決まる」のであれば、序盤から良い球が撞けていたはずはありません。


他方で、緊張感では劣るであろうハウストーナメントでは、序盤には、いつも通りのグダグダ球を撞いてしまいました。序盤だけじゃなくて、終始駄目な球を撞いてしまった日も。


ハウスどころか、普段の平場の球撞きであっても、それこそ1人練習であっても駄目な日は駄目だし、良い日は良い。


もし、1人練習や見知った相手との相撞きなどのプレッシャーが無い(少ない)場面では高確率で良い球が撞け、公式戦では良い球が撞けないとなったら「メンタルの影響ではないだろうか」という話になりますが、少なくとも9月の私の様子を見る限りは、プレッシャーの有無は調子に関係しないもよう。


序盤から良い球が撞けるかどうかは、純粋に「どれだけ準備をしたか」と「運」によって決まるもようです。


折角、周到な準備と運とが揃って良い球を撞ける条件が揃ったのに、メンタルのせいで潰される、、、、ってことは無いんじゃないかな。


ま、プレッシャーの度合いにもよると思います。とてつもないプレッシャーを感じたら潰されてしまうかもしれませんが、今んとこそういう舞台には立ったことが無いし、9月に出た公式戦程度のプレッシャーで押しつぶされるほどメンタルが弱くも無い様子。




さて。準備と運とにより、いいスタートが切れました。


でもやはり場は公式戦、相手もやっぱり噂通り上手い。じゃぁプレッシャーを感じてしまって、徐々に調子を落とすかとなると。。。



それも無い。



ここら辺は「結果よりも内容」っていう私の性格の現れなんだと思います。


納得の行く球が撞ければ、別に負けてしまっても良い。


見栄っ張りだから「格好悪いと思われるような球は撞きたくない!」という思いはありますが、とはいえアベレージ以上に見せようというほどにまでの見栄っ張りではありません。アベレージの球が撞ければ充分。アベレージの球が撞けてなお「下手だ」と思われてしまったら、それは仕方が無いと思える程度の見栄です。


なので、序盤の感触が良く「アベレージ以上に撞けそうだぞ」って感じた時は、別に相手が上手かろうが特にプレッシャーは感じないのです。


ただ「あれ?こんな上手い人に勝てちゃうかも?」っていうシーンになると緊張するんですけどねww でもそうなっても「今日はアベレージ以上に撞けるぞ」っていう思いの方が勝るんで、そんなに内容は変わらないと思います。



というわけで「今日はアベレージ以上に撞けるぞ」と感じている時であれば、プレッシャーは跳ねのけることが出来る。調子の良さによってメンタルの強弱も決まってくる。


メンタルによって調子の良し悪しが決まるという人も少なくないですが、逆も考えられるんじゃない?っていうお話でした。


結局のところ、何が怖いのかと言えば「未知」なわけです。「どういう結果になるのかが分からない」のが怖い。


調子が悪い時。フォームやストロークに違和感がある時は「いつも通りに撞いても、いつも通りの結果が出ないだろう」と感じ「どういう結果になるのか分からない」という恐怖心を持ちます。


「ミスが許されない」というプレッシャーがかかればかかるほど、その恐怖心が増大します。なので、調子の悪さから抜け出せなくなったり、ますます調子を落としてしまったりします。


一方「普段通りに構えられている」と感じた時は、普段通りにやれば普段通りの結果が出るわけですから、特に恐怖心がありません。


普段から成功率の悪い球は、やはり「どういう結果になるか分からない」と思ってしまうのでプレッシャーによって普段以上に成功率を落としてしまうことはありますが、「調子が良い」かつ「普段から高確率で成功させられている球」であれば、たとえプレッシャーがかかろうとも成功率は変わらない気がします。



・スタート時の調子の良し悪しは、準備と運によってのみ決まる。プレッシャーの悪影響は受けない。


・スタート時に調子が良ければ、以降も調子を保って撞ける。プレッシャーの悪影響は少ない。


・スタート時の調子が悪かった場合、プレッシャーの悪影響により、より一層駄目な球を撞いてしまうことはある。また、調子を取り戻すまでにかかる時間も、プレッシャーが無い時に比べてだいぶ長くなる。



という感じ。


大事なのはスタート時から安心してキューが出せるくらい調子を整えておくこと。そのためには入念な準備が必要っていう結論です。


どんだけ準備をしても序盤の調子ってのはギャンブル要素が強く、安定して良い球が撞けるとは限らないので、そういう時のためにセーフティーでしのぐ技も身につけないとってのは一昨日書いた通りでありますけども。